2024年12月25日
来年の花火の動向(個人的見解)
怒涛の2024年が終わろうとしております。
まずは全国の主催者様、観客の皆様、そして花火愛好家の皆様に御礼申し上げます。
ありがとうございました。
さて、花火業界の現状はどうなのでしょう?
多くの人は、『コロナが終わって仕事が増えて儲かってるやろ!』
だと思います。
まあ、間違いは無いですが心配な問題が生じております。
それは
@花火玉不足
残念ながら日本で作る玉だけでは日本の花火大会は賄えないのが現実です。
日本の花火製造工場がフル稼働しても追いつかないでしょう。。。
輸入のウエイトが高くなりつつありそうです。
A現場従事者不足
花火の現場作業に従事する人が少なくなっております。
結果、花火大会を請け負えない(請け負わない)ケースが出てきております。
B花火の材料の調達が不安定
日本は資源の無い国なので原材料調達に時間やコストが掛かります。
そして原材料の製造中止や販売中止などの急な変化も訪れます。
輸送においても、諸外国の基準や関税が変わり大きな影響が出てきています。
この@ABだけを見てもこれに関するコストが掛かってくることは必至であろう。
さらに、国内送料の値上げ、ガゾリン軽油の値上げ、従業員の増員、安全対策や合理化への設備投資、、、等
今のままでは、各事業所は利益は縮小されていくことでしょう。
今後も花火玉が適正な価格になって行くのではないか、そうしなければ継続できないのではなかろうか。
※コレを【値上げ】と言われますが、、、
よく『花火1発何万円もするんやろ?』って人や2,000発100万円の見積書にご満足されている方。。。
まあ間違いではないでしょうが、、、、
購入者がそもそもの花火の標準的な価格をご存知なければ簡単に【値上げ】とは言えないと思います。
よく使われる2.5号玉の九州標準価格は 4,550円〜くらいです。(ボソッ)
政治にお金がかかるように、花火(技術・文化)を守るにもお金がかかるのです。
日本の花火は適正価格に近づかなければ10年後は、海外資本に飲み込まれてしまうのではないかと危惧しております。