現代の花火演出は多様化している。
この一因は、デジタル点火機の普及であろう、
点火装置http://hanabizuiki.seesaa.net/article/502307851.html
この点火装置は、軍事用技術がから派生しており、その軍事用技術を平和利用しているのが世界中の花火師である。
さて、この点火装置による演出として
@観客や従事者の安全を確保
Aワイドな点火
B音楽との同期
などが出来る、ただ事前の準備が膨大である。
今回の記事ではBについて書いてみる。。。
ある日、観客からこんな声が寄せられた
『音楽がうるさくて花火の音が聞こえない』
『スピーカーの音がうるさくて会話ができない』
『音楽はいらない』
このご意見が大多数なのか少数なのかは不明だが非常に興味のある指摘である。
確かに近年は音楽と同期する花火大会が増えています。
※同期させなくてもBGMとして音楽を使う事も多い。
私は古い人間かもしれないが
花火(特に大玉)とは、発射音、静寂の数秒の滞空時間、開花の瞬間の閃光、星の伸び、遅れて伝わる開発音、星の消え際、はね返ってくる音、会場の歓声
全てで1シーンであろう。
このたった数秒の中に観客それぞれの想い移入される空間ではないだろうか。
この『間』が日本の花火らしさかもしれない。と思っている。
それでも音楽系花火をするのなら
素材(花火のクォリティー)+ストーリー(演出構成)+音楽(センス)
この三要素が組み合わさり、音楽演出が完成されるのではないかと思う。
なので、(同期していない)BGM的な音楽は不用なのかもしれない。
と、思ってみたりもした夏の終わりのお疲れSummer
※この記事は音楽演出を否定するものでは無く、あらゆるご意見からヒントを見い出す事の大切さを書いたモノです。
【関連する記事】