2024年05月20日

昭和、平成、令和の花火工場の現状 3

こんな記事を書きました。
http://hanabizuiki.seesaa.net/article/503218216.html



工場作業比較.png


10 プログラミング
花火の演出構成だが、、、、
現場の状況、筒の穴数、点火数、送り秒数、様々な要因を総合的に判断しなければなりません。
数百種類の玉や特殊効果や小型煙火。。。
音楽に合わせる場合は専用ソフトで1/100秒単位で管理します。
発射タイミング、滞空時間、開花タイミング、燃焼時間、、、
たった3分くらいの音楽演出でも数日かかります。

11 玉出し(仕分け)
プログラミングされたデータを元に火薬庫に貯蔵している花火を出荷出来る準備をします。
玉のサイズ、数百種類の玉種を覚えなければできません。
玉の種類が増えた分作業量も増えました。
打ち上げ火薬も全て計量した物を使います。

12 トラ・花束
いつの時代からか大量に使うようになりました。※平成時代中期頃から?
花火玉よりも星を遣います、と言う事は花火玉よりも高価?
作業量は増えています。

13 親導の加工
親導は1cm1秒で燃焼します。なので数ミリ違うだけで開発の時間がズレます。
玉の親導(導火線)に着火用導火線や電気導火線等を接続します、全ての玉にその作業をします。
作業量は増えています。

14 仕分け
昔は、玉袋や玉箱に入れてそのままトラックに載せてましたが、、、
今は、玉やザラ星や笛等を1点火毎に仕分けしています。
その玉の親導(導火線)に着火用導火線や電気導火線等を接続します、全ての玉にその作業をします。
作業量は増えています。

15 装填作業
火薬は全て小袋に入れたり、延時導火線にしたり、電気導火線式にしたり、同発暖簾にしたり
プログラムを見て装填します。防炎防水対策をします。
※説明が難しいので割愛!

16 点火玉(電気導火線)の接続
※古い人は電気導火線の事をテンカダマと言います。
昔は、直接火種を筒に入れて打ち上げていたのでこんな作業はありませんでした。
今は、この作業が主流になりましたので作業量やコストは爆上がりなのです。
えっ『時間も金も掛かるならそんな事しなければいいのでは?』?→安全と演出の為です、現代のスタンダードなのですよ。
1,000発の花火を打ち上げるのにこの電気導火線を1,000個使う事もあります、1個数百円します。。。×1,000個。そして必然的に1,000個の電気回路が発生します。

17 防炎作業
昔は筒の植えにシートを被せて、端から順にシートをめくりながら直接点火していました。簡単でした。。。
今は防炎紙を全ての筒に被せます。白い紙、茶色い紙、銀色の紙、、、いろんなタイプがあります。
それをサイズ毎にカットして遣います。
点火様式によりブロック毎、1筒毎に、、、




今日はここまでにしておこう。。。

posted by Z隊長 at 18:38| 大分 ☁| Comment(0) | 現場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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