2021年02月28日

花火の誤解セレクション(個別解説)

前回の記事が大好評で、ある方から『誤解を解く解説もつけてください☆彡 辞書(≧∇≦)b)』とご意見頂戴いたしましたので個人的見解として解説いたします。


1 花火大会は夏にするもの

>無理して夏に開催しなくてもいいのでは?

逆に『なんで夏なんですか?』と私は聞きます。。。


2 最近アチコチで花火が上がっているから花火屋はかなり儲かっているはず

>がんばってがんばって、そしてたくさんの支援と協力をいただいて、

おかげ様でなんとか売り上げは年間で8〜9割のダウンまで上がっています。ありがとうございます。


3 多くの人を集めなければ花火大会する意味はない

>ここ数年は花火大会のイベント化で一極集中の会場レイアウトになっている事は事実です

しかし花火は至近距離でなくても1km離れても良く見えます。

日本には『遠花火』という風情のある楽しみ方があります。


4 一人で花火を見に行く人なんかいない

>いやいや、意外と多いです。我々の花火は全ての方に楽しんでもらえるように構成してております。

このお一人様のお客さんを取り込むことが観光面でもチャンスなのです。

日本の花火はお一人様でも楽しめるのです(力説)


5 花火の写真なんかそれなりのカメラがあれば誰でも撮れる

>新聞や情報誌や花火サイトで、写真のプロによる残念な花火画像をお見かけします。

ご当地の花火はオリジナリティーのある地域らしさを出した写真がいいと思います。

なんなら、花火の事(花火の現象や業者の特徴)を研究しているアマ(超プロ含)の花火写真家を紹介しますよ。


6 夏以外の花火は“季節はずれの花火”である

>言葉としては素敵ですが、もう季節にこだわると進歩の限界になるかもしれません。


7 みんな暑い季節の“夏の花火”を楽しみにしている

>客観的エビデンスはありますか?私は全く逆の結果のデータを持ってますよ。


8 夏に熱中症になるのは気合が足りないからだ

>昭和時代の部活ですか。。。


9 昔は熱中症とか無かった、今の若いもんは根性がない

>昔っていつの事でしょう?確かに2〜30年前はこんなに暑くなかったが、

最近は危険な暑さになってますね。時代や気候が違います、昔を引きずってたら進歩しません。


10 夏の昼間は暑いけど夜になると涼しくなる

>コンクリート、アスファルト化で夜も暑いんじゃないでしょうか?


11 花火師は暑さに強いから心配いらん

>全然そんな事はない、コンクリート、アスファルト、台船の上の実際の気温は50度超えです、体験します?


12 海や川がないと花火の打ち上げ許可が下りない

>ゴルフ場、グランド、運動公園、田んぼ、いろんな場所で打ち上げます。

花火打ち上げには海や川が必要といった許可条件はありません。


13 雨が降ったら花火は上がらない

>昭和のお話です(いや、昭和でも雨の花火はありました)


14 空が真っ暗にならないと花火は見えない

>例えば秋の季節のやつしろの花火を見てください、夕刻のグラデーションのやつしろの景色と花火を。

暗くならななくてもいい季節があるのです。


15 たった5分間の花火なんかつまらん、そんなんやらんほうがまし

>そうでしょうか?2020年各地でそのような花火を大分県内で7〜80箇所で打ち上げてきましたが、

そのようなご意見はまったくありませんでした。


16どこの花火も同じ(色、形、演出)

>たぶん私が『どの電車も同じに見える』『どの飛行機も同じに見える』『セダンは全部クラウンに見える』

と同じ感覚だと推測します。実際は全然違うのです。


17 花火は高い

>何と比べて高いですか?どこでお調べになられました?費用対効果を試算されましたか?


18 花火の見積書を見れば花火の内容は大体わかる

>絶対わかりません。


19 花火に税金を使うのはけしからん

>これに関しては申し上げたいことがこのブログにたくさん書いてありますので、

ここではあえてお答えは控えさせていただきます。

ただ一言⇒日本の花火は常に公共性の高い日本の伝統文化であり地域経済活性を支えてきました。


20 住民の多くは花火に反対するはずだ自粛すべきだ

>客観的エビデンスはありますか?私は全く逆の結果のデータを持ってますよ。


21 花火なんか消えて無くなるから無駄遣いや

>これに関しても申し上げたいことがこのブログにたくさん書いてありますので、

ここではあえてお答えは控えさせていただきます。

一言⇒人間も死んで無くなるから無駄ですか?色即是空空即是色って知ってます?


22 花火見るのにわざわざお金(観覧料)を払う人なんかいない

>映画はいくら?美術館はいくら?音楽ライブは?サッカーは?野球は?歌舞伎は?落語は?

なんでエンターテイメント性が高く、日本の伝統文化の花火にはお金をいただけないのでしょう?なぜなのかそこが知りたい。


23 100万円300発の花火よりも100万円3,000発の花火のほうがいい

>電卓叩いても花火の事なんかわかるわけない!


24 今年は花火屋には処分する玉がいっぱいあるはずだから安くできるはず

>花火玉は花火業者の唯一の財産です。2021年2022年に生き残るための命なのです。

そして花火の事をご理解いただいてる方が『花火を安くしろ』なんて人はいないと思います、

いい仕事とはお互いメリットのある商取引があってこそいい結果を生むのです。


25 花火屋は夏しか仕事をしない

>まあ、答える必要もないですね(真顔) 


26 花火屋の仕事は朝来て昼寝して夜打ち上げて帰る、簡単な仕事

>そんなん言うならやってみますか?(真顔)


27 最近の花火はコンピュータを使って打ち上げるから昔より簡単になった

>昔のほう(手打ち)が、ローコストで準備時間も今の1/5くらいじゃないかな?

全然簡単じゃなくなってますが。。。


28 無許可75発の花火はいつでもどこでも誰でも勝手に上げていい

>無許可って言葉が誤解を招きますね、許可申請書は不要で届出書の提出は必要になります。

もちろん原則保安距離厳守、保安手帳所持者従事です。

1発の花火でも届出書が必要です。


29 花火大会をやっても花火屋が儲かるだけ

>このような表面だけの思い込みが日本のの文化と技術を追い込む事となります。

花火大会は江戸時代から400年も続いております

なぜ続いているか?花火屋が儲かるだけのイベントならとっくの昔に花火大会は絶滅しているはずです。。。

よく考えて(このブログを見て)ください。


30 花火大会は夏にするもの

>下添付画像をご査収ください。

夏vsその他の季節.png



『去年(一昨年)がー』とか『今までがー』とか、過去を引きずっていたんじゃ過去に戻るだけで進歩しないと思います。

2020年の花火が無かったので過去のデータや過去の考えをリセットすべきです。

過去を捨てると身軽になります、そして可能性が開けてきますよ。





posted by Z隊長 at 14:57| 大分 ☁| Comment(1) | 現場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
テスト
Posted by テスト at 2021年02月28日 20:36
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