2020年03月01日

引き算の美学(花火編)

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先日、あるラジオ番組で、スーツが似合ういや、ある若手花火師さんのトークで
『花火は引き算』と言われてた。
話の内容は、一つの玉を創る時にいろんな要素を詰め込み過ぎると、見せたいモノが見えなくなる。
な、内容であった。

つまり、花火等の芸術品は引き算で構成する。

これを聞いて、おっなるほど!と感銘を受けた。



花火の演出においても花火の数量ばかりにとらわれてせっかくのいい玉が霞んでしまう事がよくある。
これを冷静に考えると、、、、
一昔前と比べ、繊細な玉が増えたから今までの打ち上げ方の花火に使っても見えてないのである。
※余計な事を言わせて貰いますと、花火を作るには昔(ほんの5年前)より時間も金も掛かっている!と。

この繊細な玉を見せるには、引き算が必要なのである。
つまり、不必要な玉は打ち上げなくてもよい、その分いい玉をしっかりと魅せる。


現に、花火の数量を増やしてもいい結果はほとんどありません。
逆に、花火の数量を減らすといい結果になるケースはほとんどです。

花火の数量を数える人なんかいません。
お客さんは宣伝の数量の多さは参考にしていません。
花火屋に数量を求めるてもいい花火大会になるとは限りません、しかし、そのようなオーダーがあればご希望の数量を打ち上げます。安い花火を準備する事も可能ですが、あまりおススメしません。


新しい事をするなら、古い考えや数字(価値観)は引き算で捨てましょう。


そして、一言言わせてください。
我々は芸術家であり演出家(舞台監督)です、プロフェッショナルなのです。
お任せください。


posted by Z隊長 at 15:25| 大分 ☁| Comment(0) | 現場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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