こんな記事を書きました。
http://hanabizuiki.seesaa.net/article/503218216.html
アクセス数が多かったので項目別に説明したいと思います。
1 原材料の仕入れ
まず花火工場は薬品を仕入れて火薬を作ります。、
その薬品と言われる原材料、実は海外から入るモノも多くあります。
輸送コストの値上げ、円安でのレート、社会情勢で価格はどんどん上がります。
そしてもう手に入らない薬品もあります。※全国の花火工場の悩みではないでしょうか?
手に入らなければ、代用品を探します、代用品を探してもレシピを研究しなければ商品化できません、数年掛かります。
コストと時間が掛かるようになりました。
2 配合作業
花火工場では独自のレシピで独自の色を開発しております。
薬品を購入したら混ぜ合わせる研究を数年掛けてある程度商品化させます。
原材料の薬品の品質で失敗することもあります。
昔のような、紅、青、黄、緑、紫、金、銀、のような単純ないろではないのです。
光沢を出す為には高価な原材料を使うのです。
コストと時間が掛かるようになりました。
3 星掛け作業
昔ながらの星掛け作業。花火の光の一粒一粒を作ります。
しかし、大きな違いは、手間隙掛かるようになった事です。
色が変わる星、一瞬消える星、動く(ように見える)星、、、
それらを作るには、昭和平成の作り方では出来ないのです。
時間が掛かるようになりました。
4 星の管理貯蔵
花火工場には火薬庫があり、花火を製造できるように管理しています。
星のサイズだけでも15種類、それに色の種類で数百種類にもなります?
製造年月日、製造者、各行程の確認、貯蔵重量、、、、を管理する事も花火工場の重要な業務です。
あっ、大体花火工場の火薬庫には、イノシシとかクマとか妖怪とかおばけが住み着いているので夜中に勝手に入らないでください。
物理的な設備投資が膨大になりました。
5 ザラ星の管理貯蔵
ザラ星、花束等の事です。
ザラ星は昔は、余ったり使わない星を打ち上げ筒に何でも入れて打ち上げていました。
それが今では、ザラ星も色が変化するし、対打ちなら色を揃えるし、花火玉にそのまま使える品質です。
葡萄の実くらいの大きさの粒の星ですがそのを粒数を数えて、さらに小袋に入れて管理しています。
続いて花束、近年多く使われます、スターマインの下部で音楽に会わせていろんな方向にスピーディーに動くアレです。
主に4cm筒、5cm筒、6cm筒等を遣います、その筒1本の星で割り物(玉)が何発も作れます。。。
はっきりいって、花束って花火玉よりコスト高いんじゃね???
製造時間も今までに無かった作業が増えました。
今日はココまでにします。