コロ名前2019年8月、ある花火大会の演出家大久保貴浩氏の記事より転載
昨日(2019年8月)のA花火大会見に来てくれた方ありがとうございました。
ご協力いただいた方々ありがとうございました。
そして、今日は一部のマナーを守れない人たちに物申させて下さい。
「A花火大会潰す気ですか?」
会場で放送してますが、お願いだから注意事項は守って下さい。
禁止しているのには100%ちゃんとした理由があります。
ゴミはそのまま置いて帰らないで。
ドローン飛ばさないで。
明らか区切ってる通路の中に座らないで。
勝手に河原でBBQすな!(やったらダメって注意受けてもやり続けないで、捕まる人が出たら中止もありえるんだってば。。。)
それをやることで何が起こるのか、一度だけ考えていただきたいのです。
自分さえ良ければ良いって考えはさすがに勘弁です!
最悪、来年の花火大会中止ですよ。
これ冗談ではないです。
毎年許可を得るの大変なのです。
書類に許可ハンコいくつももらう作業です。
1つでも許可降りなければ出来ません。
まず花火大会は主催者側が安全の確保するって上で警察、消防、市や近隣の人たちの協力の元、許可もらってやっている。
こういうことが起きて
厳重注意を受けるのは主催者側。怒られるだけならいいのですが、許可を得るために来年の改善を求められます。
「昨年より警備員増やして注意させますので花火大会やらせて下さい」しか、明らかにわかりやすい許可を得る方法はないので、警備員増員するしかない。他にも看板や注意事項の設置など。
これによって何が起こるか、
やる側の注意することも増え、主催者の負担が年々増える。
警備員にかなりの予算を持ってかれる。
花火の発数が増やせない、もしくは減り、花火がしょぼくなる。
まだ、これマシな方。
最悪、
予算確保出来ず花火大会中止。
警察、消防、近隣の許可が得られず花火大会中止。
ドローンがあの人混みに落ちて怪我人出た日にゃ、大ニュース、そして中止。
そもそも会場は、人口密集地(DID地区)で、なおかつ人が集まる催しの場合はその下の土地と主催者の許可なしでは飛ばせません。
マジでダメって言ってるのになんで飛ばすの?😡
花火大会はタダではないのです。
主催者側もお金出してます。それプラススポンサーを募り、お金をいただいてやっている。
何万人もの人がマナー守ってちゃんと見てくれている中、一部の人たちのせいでなくなるのは、あんまりだ。
実際、これが1番の原因で全国の花火大会が年々減っている。景気も良くなってないので予算確保も難しいのが現状。
主催側の会場や事前の告知不足も否めないところではあります。
ちゃんと運営出来てないじゃないか!人のせいにするんじゃない!と言われれば、「すみません、努力します」としか言えないのですが、
マナーの看板、通路の注意事項など、もっとわかりやすい形や工夫して問題が起こらないように進化していくしかありません。
今だからこそ、しっかり告知してする必要だと思っております。
それプラス
皆さんの協力なくして花火大会の継続、ましてやクオリティーの向上や花火大会の拡大は難しいです。
どうか、どうか、一部の方々、ちょっとでも心当たりがあるなら、
再来年警備を増やさずに済むように、(今年こうだから、来年はすでに警備員増やすしかなと思う)
その分の予算が花火に回せますように、
ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
特にこのA花火大会は会場の一体感を意識してプログラムや台本も構成しています。
最後の「花火師さんありがとう」の合図はとても好きです。
みんなで作る花火大会にしたいのです。
ひとりひとりが少しだけ、意識していてもらえるとかなり変わると思います。
それだけで花火大会が継続出来てもっともっと花火大会の発数が増やせるのです。
観客の皆さんは、タダで乗っかって見ている側ではなく、一緒に街の花火大会を作る人です。
未来の子どもたちに見せたい花火大会。
それはA会場の雰囲気すべてです。
そういう花火大会を残すことに協力出来たらと思っております。
気持ちよく見ていただいた方、少し残念な気持ちにしてすみません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
以上、2019年、ある花火大会の演出家大久保貴浩氏の記事より転載
※大久保氏とは古くからの親交があり、日本の花火を理解してくれている人です。
紳士的な言葉よりも、本音(現実)を語った記事なので本人の了承を得て転載しております。
株式会社クオックスhttps://qox.jp/