2022年09月15日

値上げ


値上げ、なんか書くとタブー視する人が多いと思います。

たぶん、その感覚がこの30年間日本経済を停滞させているのではないかと危惧しています。
日本経済を停滞させるという事は、次世代にツケを回しているのです。
まさに今の日本ではないでしょうか。。。
そして、金の話をタブー視する事が多くの誤解を生じさせているのではないか、です。


さて、発言に責任のない立場の私の事は置いといて


今の最前線で直面している事は、





原材料の値上げ
これは今始まった事ではなく毎年値上げされていました
この10年間、我々の努力(合理化や設備投資等)でなんとか最小限に維持できましたが、
コロナ禍で日本の花火屋は経営危機に陥りました。すぐに倒産、廃業しておかしくない状況です。
花火稼業って江戸っ子気質が残っており様々な歴史をポジティブに乗り越えてきました。
しかし、法人としてはその江戸っ子気質だけでは乗り越えれない状況になりました。

どんな仕事でも同じだと思います、
いい物を作るには今までよりも時間が掛かるのです、
いい物を作るには今までよりもいい素材が必要なのです、
いい物を作るには今までよりもモチベーションが必要なのです、
安くていいモノって、実は存在しないのです(個人的感覚)


実際、品質を落とす(安いモノ)のは簡単です、花火玉1発1,000円程度で出せます!


しかし、世界が認める日本の花火技術が単純に安さや大量生産に走っても、到底大陸のシナ物には勝ちようがないのです。
日本の花火は独自に進歩していかなければ存在価値はないのです。



はっきり申します。
安さを求めることは日本の技術を衰退させるのではないでしょうか?
安い花火を大量に作ることは簡単です、しかしそれは日本の進む道ではないのです!
ところで、“安い花火”とは具体的にいくらでしょうか?



日本の花火がさらなる技術発展と後継者育成の為に、皆様のご理解を賜りたいと思います。



いろんなモノの値上げこそ経済浮揚のチャンスかもしれません。




追記
九州の花火って市場の3割安?それとも半分?くらいの価格かな?そこまで頑張ってきたのでそろそろいいよね?





















posted by Z隊長 at 20:47| 大分 ☀| Comment(0) | 現場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする