2022年05月22日
『(私がクライアントなら)』
花火業界はLive or dieの瀬戸際です。
この瀕死の状態でも花火に携わる者は江戸っ子気質や武士道を貫かねばなりません。
しかーし私はブロガーとしてリアルな世界を伝えるのが役目なので今起きてる事や気になる事を伝えます。
さて
ここまで花火が低迷してしまうと花火大会が混乱する、波乱が起きることは誰でも予測できます。
つまり、合戦、見積合戦や見積書テロによる戦国時代突入です。笑
これにより日本の花火は衰退し、品質と安全性やモラルは低下していきます。
多くの花火大会は、既存の花火業者が数年数十年賭けて育て改良して今の姿があるのです、
いわゆる人気の花火大会は花火業者の知恵と技と努力に支えられてきたのです。
そんな花火大会は知名度が上がり目立ちます。
だから、他社からターゲットにされるのは必至なのです。
そこで、営業歴30年の私が思う『(もし私がクライアントなら)こんな対応をします』を並べてみました。
@【突然の営業(強引なコネクション等)】
『行き当たりばったり?コネって自分に自信がないの?ところで今の納入業者に仁義切った?』と答えます
A【とりあえず見積だけでも見てください】
『見せてどうする?見るだけでいいのか?』と答えます
B【どうして見積で業者を選ばないのですか】
『君が花火のプロならそれは無意味な事だとわかるはず(それもわからないのか?)、
見積書見ても何にもわからん、安い花火に価値は1ミクロンもない。』と答えます
C【プレゼンしましょう】
『現代の花火とは、紙芝居のようなプレゼン資料では表現できないのです。
ましてや空間演出なので“何が何発で合計何発”って時代じゃないと思いますが。』と答えます
D【安くします】
『安くする事は花火の品質や技術や安全性を低くする事につながります。
安い花火って理由がある(ワケあり)かもしれないのであんまり魅力はないと思います。
何よりもやっすいペラペラの言葉に聞こえますよ。』と答えます
ここでSE 横山ホットブラザーズのノコギリ演奏の音
E【タダでします】
『この損失は来年にでも回収しますか?それともよそで補填しますか?
あなたの花火は1円も価値の無いように聞こえました。』と答えます
ここでSE 横山ホットブラザーズのノコギリ演奏の音
F【1回(今年)だけやらせてください】
『1回だけ?そんな軽い気持ちなの?』と答えます
G【1年交代でやらせてください】
『1年交代って何の意味があるの?、、、それよりなんで君が決めるの???』と答えます
SE 横山ホットブラザーズのノコギリ演奏の音
H【発注金額に対して異常に数量が多い見積書が提出された場合】
そもそも最低入札価格の設定の無い入札は入札として機能しない。
花火の数え方には基準がないので全く意味のない資料であろう。
発注金額÷見積書の数量 =え?そんなに安いの???
花火玉ってだいたいいくらでしたっけ?⇒http://hanabizuiki.seesaa.net/article/486064298.html
※電卓叩いて花火の本質は全くわかりません、見えるのは紙上(架空)の数字だけです。
I【なんとか、お願いします】
『そんな義理はありません、今の花火に満足しています』と答えます
主催者様は純粋に、安くいい物を探しているのはわかります。
ただ、安い?とは具体的に何円なのか?何円からが安いのか?
まさか、電卓で割り算するとか。。。。
なにはともあれ、適正価格を知らなければ冷静な判断できないと思います。
各地域に標準価格(参考価格)ってのがあるはずです。調べてみてはいかがでしょう?
でもご安心ください、同一金額で安くされて(数量を増やしても)も、いい花火大会になる可能性はほとんどないと思います。
それよりも現実的な価格(数量)で発注するほうがいい結果に繋がることがほとんどです。
要は、花火とは数字を信じるか、人間を信じるか、だと思います。
追伸、私は見積で安くして他社の現場を取った事の無い人間です。
あくまでも個人的見解でーす。
追記:私がクライアントなら
『花火屋はしっかり儲けて、いい花火を作ってください。観客は花火の数なんか数えないから量より質!』と言います。