2022年05月15日
街中(まちなか)で花火大会ができない理由
2020年の夏の花火大会の売上は 例年の90%ダウン
2021年の夏の花火大会の売上は 例年の80%ダウン
2022年の夏の花火大会の売上は 未定(推定70〜60%ダウン)
この状況でも存在しているのが不思議な花火業界・・・
何はともあれ
2年間も花火大会が中止になると今までの事務手続きが引き継がれていない事が大きな不安です。
運営の担当者が変わり、許認可機関の消防・警察も要領が良くわからず、
結果、振り出しに戻る事も考えられます。(今までOKだった事が今後NGになる可能性があります。)
何よりも、世の中の価値観が大きく変わったのです。
今までのやり方が次の世代に受け入れられるかは未知数です。たぶん大きな変化が起こります。
何はともあれ
今年、もしくは来年にリフレッシュされる花火大会がある事を想定し、
その花火大会の計画段階で想定される事を予想しました。
その要望の第一位は、
『街中(まちなか)で花火大会したい!(してほしい!)』でないでしょうか。
具体的な事案として
『駅前(裏)の広場で花火大会やってほしい』
『ステージの後ろから花火を上げてほしい』
『駐車場くらいの広さならいいやろ』
『橋の上ならいいやろ』
『ビルの上からならいいやろ』
『メインストリートの交差点とかなら問題ないやろ』
『あの山のてっぺんなら五尺玉を上げれるやろ』
『街中で花火大会する、と会議で決まったからなんとかしてもらわんと困る』
実はコレ、過去にもご相談を受けました例です。。。
(花火の専門家の花火業者不在で会議が進められていることが最大の原因です。)
先ずは、
日本国内で花火大会を執り行うには、保安距離が第一義になります。
※とても重要な保安距離ですが、各都道府県で基準が大きく違うのです。。。
大分県保安距離表⇒http://ikushima-fireworks.com/event/
このように街中では保安距離が確保できないので大きなサイズの花火を打ち上げる花火大会の開催は難しいのです、
だから保安距離が確保できる海や川で大きなサイズの花火を打ち上げる花火大会を開催しているのです。
理由があって、街中ではなく郊外で花火大会を開催しているのです。