2020年06月28日

日本の風景を取りもどす

我々は花火師と呼ばれています。
我々の先輩花火師は数百年もの長い間、日本の風景を創ってきました。
黄金孔雀別府.jpg

画像提供:水田大輔様 https://instagram.com/pine1112

花火とは世界中に存在しますが、日本の花火には意味と歴史があるのです。
日本の花火の原点は、祈りや願い等である。
一見、派手に見える花火ですが、花火にはそのような想いが込められているのです。
tukumibanana2019-3.jpg

画像提供:ばなな様 https://twitter.com/banana_0064

我々は昨年の9月から8ヶ月かけて今年の花火を作りました。
花火を創る時、来年の花火大会の風景を思い浮かべながら花火を創作するのです。
春、夏、秋、冬、そして花火の色、音、輝、光、影、煙、歓声、露店、海、山、川 等の様々な風景が頭の中にあるのです。
我々の創る花火は故郷の風景に合わせた花火であります。
nisimeranaiagara.JPG

画像提供:飯田清子様 https://iidakosan3.hatenablog.com/

しかし、その花火が上がらない夏がやって来ようとしています。
今判る状況で玉の消費数量は90パーセント以上も減りそうです。
日本国内の花火業者、関連業者が超危機的状況になります。
我々が訴えかけてもそう簡単に花火大会は開催されません。

花火大会が開催できるには、今までの花火大会の根本的な運営方法等を変えなければこれからの時代に適応できないのかもしれません。
新しい時代へ向かうには、変化と進化が必要だと感じます。
つまり、進化するには花火大会自体が変化しなければならない。
非常に難しい課題ですが、これを機会に様々な部分を見直すべきでもあります。

このような厳しい世の中ですが、我々の先人たちが創ってきた季節の風景を守り、そして次世代へ繋いでいかなければならないと責任を感じております。

e-rupurizixekuto.jpg

花火のまち・大曲発〜日本の花火「エール」プロジェクト〜日本の花火、煙火業者を守りたい!


追伸、今年花火を上げる事が日本の花火の本来の姿である事を多くの日本人は忘れている。





posted by Z隊長 at 09:14| 大分 ☁| Comment(0) | 現場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする