2018年06月17日

花火の価格競争


もう入札時期が終わったと思うのでこのような記事を書いてみます。


花火業者選択の方法で入札方式があるようです。

よくあるのが金額ベースで数量競争させ、結果的に数量を多く書いた業者が落札する?ですか?

はいはい、
この入札はいかがなものかと思います。

【総数量で比較】
総数量で比較するなら小さめの玉や安い玉を出せば落札できそうだ!
数量重視では品質や安全性は急落するかもしれません。
あまり得策ではないですね。


【単価で比較】
同じサイズの玉を複数社で比較は無理です。絶対無理です。
各社同じ3号玉でも、色、大きさ(開き)、形、音が違うのです。
競争入札になると“いわゆるいい玉”は出にくくなりますよな。
あまり得策ではないですね。


【企画で比較】
プレゼンテーションですか?
同業者との話で『プレゼンで企画だけ盗られた』な話を聞きます。
なので、よほどの受注可能性がなければ事前にアイデアは出さないと思います。
多くの花火屋さんは、当日に驚かせたいのでネタ晴らししたくないのです。
あまり得策ではないですね。


この3つでもう入札制度が機能しないことはおわかりいただいたと思います。
花火は電化製品にようにスペックや品質の基準がありません。
ましてや、安全性や品質などを表現する術はないのです。
だから比較するのは無理なのです。


そして、価格競争は日本の花火技術の衰退と
日本の粋な夜空を崩壊させるトリガーとなっているのです。
花火の適正価格をネットで調べてみるといいかもしれませんね。
花火の価格ありました⇒ http://hanabizuiki.seesaa.net/article/415647982.html



『じゃあ、どうすればいいんだ?』って?

花火屋と信頼関係を結べばいいんです。

お客さんは数量なんかより綺麗な花火を求めているのです。



※本文と以下の画像や動画は全く関係はございません。

もうすぐ夏場所始まります。
DSC_1358.JPG

















花火を言葉や数字で表すのは不可能なのです。
posted by Z隊長 at 13:29| 大分 ☀| Comment(0) | 現場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする