花火の数量について
花火大会の規模を示す単位に『打上数○○○○発!』な表現があります。
この数字は多ければ多いほどいい花火大会?なような錯覚を起こします。
そうでもないし、近年は逆のケースが目立ってきています。
現在は情報化社会になりまして日本中の花火大会の情報がインターネットで調べる事ができます。その情報の多さが数量競争のトリガーとなっているように感じます。
クライアントさんが、この打上数の数字に拘ればあまりいい花火にはならない可能性が高くなります。
なぜか?
同予算で、まともな花火業者が提案する、数量が多い案と数量が少ない案では多分数量が少ない案のほうがいい玉が上がる可能性は非常に高くなります。
打上数量の多さにこだわればそれだけ打ち上げる花火のサイズダウンになる事は必然的です。
※サイズダウンだけならいいのですが、安全性もダウンしてくるのでは?
実際に同予算で昨年までの数量を半分にして演出を変え良質の花火を打ち上げたら非常に高い評価をいただくケースが増えています。
逆に同予算で数量を増やした場合(サイズダウン)には評価が良い例はまれのようでした。
そして、過度の非常識的見積もり合戦は日本の花火文化や花火師の技術を衰退させていくことでしょう。
つまり、いい花火大会を行うには、常識的な価格で適切な数量が基本になり、その花火をどのように魅せるか?が重要なポイントになります。
我々は、技術と安全性を日本銀行券≠ニ交換しているのです。
数量の多さを求めれば、安全性や美しさは反比例してしまうのかもしれません。。。
例えばこの動画は
4号50玉
3,5号60玉
3号60玉
2,5号30玉
トラ50個
合計250発です。
同じ予算で弊社は3倍の数量700発以上の花火を打ちあげることもできます。
ある花火愛好家の方の言葉をおかりしますと
10円玉700枚と100円玉250枚、あなたはどちらが欲しいですか?
あなたにとってどちらに価値がありますか?